濃いグレーのスーツを着た男性は、以前より明らかにヤセていた。肉の落ちたアゴや首。見方によっては、やつれた印象を受けるーー。 【画像】金正恩 健康不安説の要因「激太り」変遷写真 建国73年の記念日となった9月9日、北朝鮮は平壌の金日成広場で軍事パレードを開催した。スーツ姿の金正恩氏も、幹部らとともに出席。真剣な表情で見守った。 「パレードは午前0時から始まりました。ライトアップで隊列を闇夜に浮かび上がらせ、劇的な演出効果を狙ったのでしょう。今回は新型戦略兵器や大陸間弾道ミサイルなどは登場していません。対話を狙う米国を刺激しないように、配慮したと思われます。目立ったのは、オレンジ色の防護服に防毒マスクをつけた『非常防疫縦隊』。新型コロナウイルスへの対応力の高さを、国内外にアピールした形です」(韓国紙記者) 気になるのが、金正恩氏の姿だ。演説はせず、時おり手を振ってもひな壇に立ったまま。ズボンの裾がはためき、激ヤセしたように感じる。 「韓国の国家情報院によると、金氏の体重は昨年11月時点で140kgほど。超高度肥満で、高血圧、中風、心筋系疾患などの持病を持っているといわれます。軍事パレードの画像を見ると、体重は100kgを切っているように受けとれる。ダイエットしたにしても、急激な体重の減少は身体に大きな負担となっているでしょう。 今年5月にも、1ヵ月ほど動向がわからなくなったことがあります。6月4日の政治局会議に現れましたが、明らかにやつれていた。一説にはコロナ対応のワクチン接種で副反応が強く、高熱や激しい嘔吐に悩まされ、長期間の静養が必要だったという話もあるんです」(同前) ◆現地指導を控えた2つの理由 気になる情報がある。金正恩氏は、朝鮮人民軍の部隊を頻繁に現地指導することで知られる。だが最近、異変が。1年半近くも、軍の視察を行っていないというのだ。動静を調べた『デイリーNKジャパン』編集長の高英起氏が語る。 「昨年4月に、空軍の追撃襲撃機連隊を視察したのが最後です。金氏は11年12月に、北朝鮮の指導者になって以降、時間を見つけては軍の現地指導を行ってきました。多い時は、月に複数回視察したことも。視察自体が好きなのでしょう。いつも笑顔で演習を見学し戦車などに乗り込む様子が、たびたび報じられていますから。1年半近くも空白があるのは、きわめて異例です」 高氏は、金正恩氏が視察を控えている理由は2つあると考える。 「1つは、新型コロナです。軍隊では兵士が密に活動し、感染のリスクが高い。クラスターにもなりかねません。万が一、同行者が感染すれば、平壌にウイルスを持ち帰り幹部たちに拡大する恐れがありますから」 2つ目の理由が、金正恩氏の健康問題だ。高氏が続ける。 「昨年4月に、金氏の動静がわからなくなった際、死亡説が流れました。韓国メディア『デイリーNK』が『金氏は心血管施術を受けた』と報じたのがキッカケです。金氏は翌月に公の場に現れ死亡説は打ち消されましたが、右腕にはカテーテル痕らしきキズが確認されました。『デイリーNK』の報道どおり手術を受け、心臓に爆弾を抱えている可能性が高いんです。 軍事視察を行わなくなったのは、そのタイミングからですよ。部隊の多くは山岳地帯など、移動が難しい場所にあります。現地指導は肉体的な負担が大きいんです。私は、金氏が自分の体調を考慮し視察を行わなくなったと考えています」 金正恩氏が北朝鮮のトップとなって10年ーー。長期独裁政権が今後も続くかは、激ヤセしたリーダーの健康にかかっている。
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(※写真はイメージです/PIXTA)










